王貞治の記録達成時も赤裸々に。八重樫幸雄がヤクルト歴代エースを語る

王貞治の記録達成時も赤裸々に。八重樫幸雄がヤクルト歴代エースを語る

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連載第7回(第6回はこちら>>)
【完成されすぎていたのが欠点だった松岡弘】

――これまで、三原脩さん、広岡達朗さんなど、八重樫さんが仕えた歴代名将について伺ってきましたが、今回は趣向を変えて、現役時代に捕手としてボールを受けたヤクルトの歴代投手について伺います。最初はやはり、大エース・松岡弘さんについて伺いたいのですが。

八重樫 松岡さんはとにかく練習好きですよ。とにかく走って自分の体を鍛えて、その上にピッチャーとしての身体能力を兼ね備えていた人だった。ストレートは速いし、変化球も完成されていた。でも、それが欠点でもあったんですよね。

――「完成されていた」というのが、どうして欠点になるんですか?

八重樫 完成されていたからこそ、どんな場面でもギリギリいっぱいのコースを狙うんだよね。だから、アンパイアとの相性が合わないと、すぐにツースリー(スリーボール・ツーストライク)になっちゃう。それでもすごいピッチャーだから、三振や凡打で切り抜けるんだけど、今から思えば「もっとラクに勝てたのにな」という気がするな。


当時を振り返る八重樫氏 photo by Hasegawa Shoichi

――松岡さんの現役通算成績は191勝190敗。200勝まであと9勝でした。

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