レッドブル・ホンダ、苦戦必至。高地メキシコで唯一希望は新型ターボだ



 しかし今年のホンダには、スペック3から投入された新型ターボチャージャーがある。周知のとおり、ホンダジェットの知見を生かして設計されたターボだ。

「航空機部門に協力してもらったのは、より少ないエネルギーで高い圧力や空気流量を出したりといった、空気力学的な設計に関する部分。ターボのタービン(羽根)、カタツムリの形をしたコンプレッサーといった空気が流れる部分です。IHIさんが設計したものをベースにして、さらに改良を加えた形ですね」

 開発責任者の浅木泰昭執行役員はこう説明していたが、ターボ効率がいいということは、それだけパワーユニット全体としても効率のいい使い方ができるということだ。

 現場の運営を取り仕切る田辺豊治テクニカルディレクターはこう語る。

「ターボの効率が上がっている分、当然効果はあります。圧力比の高い動作点で使わなければならない状況下でも、以前のものよりも効率のいいところで使えます。
 当然、ターボの回転数を上げていくわけですが、際限なく上げるわけにはいきませんから、(MGU-Hの回生やEブーストも含めて)いろんな要素のキャリブレーションの妥協点のベストを選んで使うわけで、ターボが果たしてくれる貢献も大きいわけです。パフォーマンスの落ちを小さくするという点で貢献してくれます」

 しかし、それが対他競争力という点でどれだけのアドバンテージをもたらすかについては、実際に走ってみなければわからない。

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