キタサンブラックの全弟、エブリワンブラックは初陣から天才が騎乗
2019年10月27日 06時00分 Sportiva
厳選!2歳馬情報局(2019年版)
第23回:エブリワンブラック
先週のGI菊花賞(京都・芝3000m)を制して、昭和、平成、令和と3つの時代でGI制覇を成し遂げた武豊騎手。そんな彼にとって、ゆかりの深い2歳馬がまもなくデビューする。
栗東トレセンの武幸四郎厩舎に所属するエブリワンブラック(牡2歳/父ブラックタイド)である。
同馬の全兄はキタサンブラック(牡/父ブラックタイド)。武豊騎手とのコンビで数多くのGIタイトルを手にした、平成時代の終盤を彩った名馬だ。
エブリワンブラックの偉大な兄、キタサンブラック
キタサンブラックは3歳クラシックにおいて、GI皐月賞(中山・芝2000m)で3着と奮闘。GI日本ダービー(東京・芝2400m)では14着に敗れるも、最後の一冠・菊花賞で念願の戴冠を果たした。そして、年末のGI有馬記念(中山・芝2500m)でも、古馬相手に3着と健闘した。
ここまではほかの騎手がまたがっていたが、4歳春から武豊騎手が騎乗。以降、5歳秋に引退するまでの全12戦は、武豊騎手とのコンビで、歴史に名を刻む活躍を見せた。
栄冠獲得はすぐに訪れた。コンビを組んで2戦目のGI天皇賞・春(京都・芝3200m)。