恩師の情熱がヤンチャ球児を変えた。強い思いでオリ育成から這い上がる

大学2年の時には、異例の主将に抜擢。大下は誰よりも勝ちたい気持ちが強く、仲間たちにも厳しいことが言える。そうしたチームを動かせる大下の姿を見て、「アイツがいるうちは、絶対にチームは崩れない」と大役を任せた。
「そういうのがあったけん。誰よりも負けん気は強いんです」
 大下は強い思いがこもる時は、故郷の北九州弁が交じる。
 大学3年、4年時は、ほかの選手の成長もあって主将の重荷を下ろしたが、4年時は”選手会長”を任され、その力強い打棒とともに、チームをグラウンド内外で引っ張った。

秋季リーグ優勝の瞬間、レフトから全速力で歓喜の輪に加わる大下誠一郎

 けっして足は速くない。それでも全力で攻守に取り組み、レフトを守った時は三塁側のブルペンのマウンドに突っ込んで捕球を試みる。こんなシーンが見られたのは公式戦ではなく、3月のオープン戦だった。視察していた担当のオリックス・牧田勝吾スカウトも、この姿勢を称賛していた。
 指名後、牧田スカウトは次のようにコメントした。
「フルスイングが持ち味の右の強打者。常に全力プレーでチームを牽引するなど、リーダーシップもあり、将来的にはチームの中心選手として活躍が期待される選手」
 白鴎大が所属する関甲新学生野球連盟の関係者も「いずれオリックスのクリーンアップを打つだけの力はある」と、大下の実力に太鼓判を押す。

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