現在のルールにも影響を与えた常識外れのGK。イギータは自由を満喫した

131ゴールと桁外れのブラジルGK、ロジェリオ・セニには及ばないが、イギータが、セニやパラグアイのホセ・ルイス・チラベルト、メキシコのホルヘ・カンポスに与えた影響は無視できない。

 マツラナ監督が狙っていたのは相手のフィールドプレーヤー10人に対して、イギータを加えた11人による数的優位だった。イギータはそれを明確に理解していたという。また、GKがエリアを出て攻撃に加わることで、チームに緊張感を与える効果もあったようだ。超コンパクト戦法は体力より集中力がカギだとマツラナ監督は考えていた。
「我々は何を望むのか。どうプレーしたら楽しめるのか」

 マツラナ監督はそれを探っていた。アルゼンチンやブラジルに何点取られないで済むかを考えていたコロンビアは、彼らのアイデンティティを探し始め、イギータはその答えを持っていた。

<コロンビア人はどうプレーすべきか>

 90年イタリアW杯、コロンビアはセンセーショナルだった。ナシオナルのメンバーにカルロス・バルデラマを加え、「どうプレーしたら楽しめるか」を体現した。

 ラウンド16でカメルーンに1−2で敗れ、1点はイギータのドリブルをロジェ・ミラにかっさらわれての失点だったので、イギータには非難が集中した。ただ、マツラナ監督はすでに0−1とリードされていた状況で、「チームを前に進めようとしていた結果」として意に介していない。

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