森保ジャパン、異例の「9人入れ替え」。その編成をどう評価するか

その方が同じく強化ということを考えれば、効果的である。さらに基本的なことを言うならば、なぜベストメンバーとその他に分け、別々に戦わせるのか。ベストメンバーをベースにしながら、その中に予備軍的な選手を混ぜ込んだ方が、代表のコンセプトは広く浸透する。それを繰り返すことにより、誰が出ても遜色ない代表チームが構築されていくのだ。
 代表チームにおけるベストメンバーの寿命は短いものだ。2年後には3、4人、3年後のカタールW杯開催時には半分は入れ替わっていると考えるのが自然だ。にもかかわらず、この2次予選の段階から毎度ベストメンバーを編成すれば、チームが先細りしていくことは見えている。循環のスタイルとして非効率的だ。いまは3年後に備え、その時に使えそうな選手の数を増やしておくことが、代表監督に課せられた使命なのである。

 森保監督の選手選考の常識は、申し訳ないが古い。日本がまだたいして強くなかった、それこそ20年前の発想だ。選手のクオリティーが上昇している分だけ、その古さは目立つ。選手と監督、どちらが世界的かと言えば、選手であることが明白だ。AチームとBチーム、さらにはUー22というCチームを別々に強化するのは、どう見ても非効率だ。

 前回ロシアW杯のように、本番の2カ月前に代表監督が代わってもなんとかなってしまう場合があるのがサッカーだ。そこまでどのように畑を耕すか。現状の耕し方には問題がある。いったいベネズエラ戦を戦うBチームは、いつ、どうやってトレーニングするのか。連戦となるAチームの数人とコンビネーションを確認する時間はどれほどあるのか。

 その強化の計画に、今回のメンバー選考を見て、あらためて異を唱えたくなるのである。

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