U−17日本代表、試合前の豪雨に泣く「全員の気持ちが左右された」

だからこそ、チームとして戦うことが重要であり、そこを追求してきた結果がグループリーグでの好成績だった。

 だが、裏を返せば、チームとしての機能性が低下したとき、それに代わる武器を持ち合わせていなかった、ということでもある。森山監督も、「ある程度ボールを持てるチームではあったが、最後の圧力をもうちょっと(かけられるタレントがいれば)……」と話し、顔をしかめるとおりだ。

 チームの歯車ががっちりとかみ合い、やることなすことうまくいったのが、3−0で勝利した大会初戦のオランダ戦だとすれば、このメキシコ戦は、ちょっとした緩みから、わずかにズレた歯車が、最後までかみ合うことがなかった試合、ということになるのだろう。

 もちろん、想定外の悪天候は、両チームにとって同じ条件である。日本だけが不利を被ったわけではない。突然のアクシデントがなかったとして、勝敗が入れ替わっていた保証もない。

 しかし、だとしても、グループリーグではあれほど気持ちの入ったプレーを続けた選手たちが、不可解なまでに集中力を欠き、多くのイージーミスを犯す様子を見せられてしまうと、試合直前の天候激変がうらめしい。

 何とも悔いが残る負け方だった。

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