岡本和真が秘めていた究極の打者像。高校では本塁打への執着を捨てていた



 甲子園という大舞台でホームランアーチストの資質を存分に見せつけた岡本だったが、それでもその後は「チームのために」という姿勢を崩さなかった。

 3年夏の大会が始まる前、ある雑誌で「岡本和真はプロでホームラン30本を打てる選手になるのか」という記事を書いた。その際、岡本に「将来の話として、次のどの数字に惹かれるか?」と質問した。その数字とは「3割、20本塁打」「2割8分、30本塁打」「2割5分、40本塁打」の3つ。すると岡本は「3割、20本塁打です」と即答して、こう続けた。
「1番は打率を残したいんです。それがあってのホームラン。小さい時から、高卒でプロに入って、それも活躍して一流選手になると思ってやってきました。だから30本も打ちたいですけど、理想は3割とホームラン20本台をコンスタントに打って、長く活躍できる選手なんです」

 その時点で、高校生ナンバーワンスラッガーの評価を受け、ドラフト1位候補だったが、「20本塁打をコンスタントに」という目標設定に、岡本らしさを感じたものだ。そこで「3割、40本塁打を目指そうとは思わない?」と聞くと、岡本はこう答えた。

「(入団して)最初の3年は自分をアピールしないといけないので、三振かホームランぐらいのフルスイングをして、自分の持っているよさを出す。

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