鳥栖、J1残留へ大きな一歩。ズシリと重いベテラン豊田陽平の言葉
2019年11月11日 17時40分 Sportiva
「90分間のマネジメントで、(金)明輝さんは考えている監督ですね」
サガン鳥栖のエースストライカーとして在籍10年目、34歳になる豊田陽平はそう説明している。今シーズン、豊田は途中出場が多くなった。しかしJ1リーグ98得点の選手が出番を待てることが、このチームの地力なのかもしれない。
「試合途中から入って、パワーを与えられる選手がほかにいるのか? そう考えたときに、『自分がやります』と。(味方が)疲れてきたところでの穴埋め、もしくは流れを変える。そこは大きな仕事になってくると思います。明輝さんに(途中出場で)求められるのは、ゴールをするだけではなく、どれだけ相手に圧力をかけ、味方を楽にできるか。チームのための犠牲精神というか……」
松本山雅に勝利し、サポーターに挨拶をするサガン鳥栖イレブン
11月10日、駅前不動産スタジアム。J1リーグ15位のサガン鳥栖は、17位の松本山雅を迎えていた(16位がプレーオフ、17、18位が自動降格)。両者の勝ち点差はわずか2。つまり、この試合でひっくり返る可能性があった。
そこで、鳥栖を追う松本の試合の入り方が注目されたが、プレー強度は低く、技術的な拙さも目立った。完全に受けて立ってしまい、鳥栖に押し込まれた。