早大が劇的トライで帝京大撃破。殊勲の斎藤主将「次のW杯は出たい」
2019年11月11日 17時55分 Sportiva
主将としてチームを引っ張ったSHの斎藤直人主将
まさに「信は力なり」である。RWC(ラグビーワールドカップ)でも大学ラグビーでも、チームの要諦(ようてい)はそこにある。関東大学対抗戦の全勝対決。早大がロスタイム、信頼のつなぎからSH(スクラムハーフ)斎藤直人主将の劇的トライで帝京大に34‐32と逆転勝ちし、開幕5連勝を飾った。
「もう必死でした」。
記者会見。アカクロジャージ姿の斎藤主将は逆転トライの場面を笑顔で振り返り、”みんなのトライ”と強調した。氷のビニール袋で巻かれた右足首が痛々しい。
「最後のトライは自分が(ボールを)グラウンディングしたというだけで、チーム全員ががんばってくれたお陰だと思います。全員で地道にコツコツと戦い続けようという話をしていて…。みんなで逆転できたことが、すごくうれしいです」
10日、快晴下の東京・秩父宮ラグビー場。ロスタイムは「4分」だった。電光掲示板の数字は「43:08」。点差は3点。右中間の敵陣ゴール前10m地点の早大ボールのスクラムだった。ほぼ満員の2万人余のスタンドから、「ワセダコール」と手拍子が沸き起こった。
斎藤の述懐。
「絶対、楽に獲ろうとしないようにしようと。