ドリブル王選手権! アウトサイドで抜くメッシ以上の名手がいた

抜いて終わりではなく、むしろ抜いたあとのほうが大事。だからボールをいかに足元から離さず、顔を上げていられるかがカギになるわけだ。

 メッシは右足を右側へ踏み込んで、左足のアウトでボールを抱え込むように左方向へ運ぶ。加速しても常に左足の前にボールがあり、歩幅も小さいので、相手は非常にタックルしにくい。
 しかもメッシは、歩幅と走るリズムを微妙に変えられる。とても微妙なのでスローで見てもよくわからないぐらいなのだが、例えば左へ斜行しながら右足を踏み込む。この右足の踏み込みで相手DFはシュートを予測してブロックの体勢に入るのだが、するとメッシは次の左足の運びが通常の半分ぐらいの歩幅になるのだ。

 そしてそのまま通過。つまり、一種のキックフェイントなのだが、蹴る動作そのものはしていない。ちょっと歩幅が違うだけだ。ただ、これをやられると相手DF側は全く止めるチャンスがないまま、メッシに目の前を素通りされてしまう。

 2人、3人とシュートコースを防ぎに行きながら、結局最後は打たれてしまう。メッシの斜行ドリブルの途中で、相手DFがバタバタと倒れてしまうのは、シュートブロックしようとブレーキをかけたのにそのまま通過されるので、再び追いつこうとして足がもつれてしまうケースが多いからだ。

 ボールを突いてスプリントするドリブルではないので、ガリンシャのような単純な速さはない。

関連記事(外部サイト)