ドリブル王選手権! アウトサイドで抜くメッシ以上の名手がいた

そのかわりボールが常に足元にあって、リズムの変化がある。例えば、最初に右足を踏み込んで左足のアウトで触るときに、メッシは右足を踏み換えているときがある。左足を着地させないまま、右足だけで二度地面を踏んでいるのだ。体を支える右足が強いので、左足をより自由に使えるのだろう。
(※注 メッシと似たカットインをするアリエン・ロッベンは、別のタイプとして次回以降に登場します)

<バカ型マシューズ>

 ブラジルで「バカ」のドリブルというのがある。バカとは牛の意味。バカのドリブルとは、例えば右側にボールを突いておいて自分は対峙する相手DFの左側を抜けていく、「裏街道」などと呼ばれている形のドリブルだ。なぜこれが「牛」なのかはよくわからないが、これのマシューズ・バージョンもある。

 右足のアウトサイドでボールを右へ運び、自分は左へ体を運ぶ。そのまま相手DFの左側を通過すればバカ・ドリブルだが、もう一度右へ体を運んでボールに追いつくという、なかなか手の込んだドリブルである。
 これの最高峰はロマーリオだと思う。

 GKとの1対1でよく使っていたのだ。GKの前で左足を左方向へ大きく踏み込む。そのとき、微妙なタッチでボールを右側へ逃がしておく。ボールは右へ、ロマーリオは左へ。

 この瞬間、たぶんGKはわけがわからなくなっている。

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