久保建英の「チームを牽引する」資質が花開いた。「先頭に立つ」
2019年11月13日 06時40分 Sportiva
リーガ・エスパニョーラ第13節、久保建英(マジョルカ)はトピックスになった。1点目となったPKを奪うドリブルは巧みで力強く、2点目もフリックプレーで攻撃を旋回させ、3点目は自ら左足で鮮やかにミドルシュートを打ち込んでいる。3−1でビジャレアルを下す主役となり、18歳でリーガ初ゴールも決めた。
ビジャレアル戦で待望のリーガ初ゴールを決めた久保建英(マジョルカ)
久保のプレーに、スペイン大手スポーツ紙『マルカ』は4段階(0から3)で最高の三つ星をつけた。地元紙の『ディアリオ・デ・マジョルカ』も、「久保が必要としていた試合だった」と打電。この一戦で、「レアル・マドリードから来た助っ人」の価値を示したことを伝えている。称賛の嵐だった。
しかし、久保自身はスペインサッカーの”日和見”を誰よりも心得ているだろう。
「久保は先発の機会を生かせず!」
ビジャレアル戦の前節に行なわれたバジャドリード戦後、『ディアリオ・デ・マジョルカ』は久保に厳しい評価を下していた。この試合も久保は先発していたが、チームは完敗。他のスポーツ紙も、「久保が先発を与えられていなかった理由」と酷評するなど、容赦なかった。この不振が続けば、「メディアスター」というレッテルを貼っていたかもしれない。