騒然の「マトリックス投法」も。神宮で見つけた地方リーグの個性派たち


 明治神宮大会では初戦で大阪商業大と対戦。先発した大西広樹(ヤクルト4位)のフォークに反応してレフト前に先制タイムリーを放つと、2番手の橋本侑樹(中日2位)にはチェンジアップで2三振を奪われたが、最終打席で内寄りのカットボールをうまくとらえてセンターへのタイムリーヒットを放った。プロに進む投手が相手であっても「やってきたことをやれば打てると思いました」と、ひるみはなかった。赤尾の2打点を守り切った東海大札幌は、初戦を突破した。
 赤尾の打球は音からして違う。インパクトの瞬間に大きな爆発音が球場に響き渡る。意識していることは「体のなかで打つこと」。自分の間合いまでボールを呼び込み、赤尾の言葉を借りれば「上半身と下半身で逆の動きをして、雑巾を絞るみたいなイメージ」でスイングする。このスイングを身につけるため、関節の柔軟性や下半身の筋力を高めてきたという。
 存在感を示した初戦とはうって変わって、続く2回戦・慶應義塾大戦では赤尾は3打数0安打2三振と沈黙した。試合後、赤尾は「完全に力負けです」と完敗を認めた。2年前の大学選手権準決勝では立教大にも敗れており、「六大学との力の差を痛感しました」と肩を落とした。
 それでも、赤尾にとっては11月末から愛媛・松山で開かれる大学日本代表候補合宿という勝負の舞台が残っている。報道陣から合宿への意気込みを問われた赤尾は、決然とこう答えた。

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