紀平梨花vsロシア4人。GPファイナル女子はスリリングな展開必至

だが、この時のSPは得点源になっている後半の3回転ルッツ+3回転ループの回転不足などのミスで67.60点。合計も227.76点にとどまった。

 2戦目の中国杯では、SPで73.51点を出したが、フリーでは冒頭の4回転ルッツ+3回転トーループのルッツで回転不足を取られただけではなく、SPを含めてルッツは4回転と3回転の5本すべてで”ノット・クリア・エッジ”の判定。まだミスが多く、テクニカルスペシャリストの判定に左右される不安定さがあると言える。

 そうした状況で、今季のGPシリーズでは2戦とも230点超えと安定している紀平梨花にも、優勝のチャンスは十分ある。SPでは、左足首故障の影響で3回転ルッツが跳べないことと、ロシア勢と違い連続ジャンプを前半に入れているハンディはあるが、その構成でもノーミスなら81〜82点は可能だ。

 NHK杯のフリーでは、後半の連続ジャンプの3回転トーループが回転不足になって減点されたが、それがなければフリーで155点台が可能で、合計は237点前後になる。さらに冒頭のサルコウを4回転にできれば、基礎点の増加だけでも合計は240点台に乗せられる可能性を持っている。彼女が目指しているのは「完璧な演技」だが、その中に4回転サルコウを入れられるかどうかも見どころになる。
 またアリーナ・ザギトワ(ロシア)も、今季は216.06点、217.99点と伸び悩んでいるが、NHK杯のフリーでは、3回転フリップの回転不足のミスはあったものの、151.15点を獲得して復調の気配を見せている。

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