アルディージャ「笛吹けど踊らず」完敗。悪しき習慣を変えられなかった
2019年12月03日 06時20分 Sportiva
J1参入プレーオフ1回戦。3位・大宮アルディージャと6位・モンテディオ山形の一戦は、2−0で山形が勝利を収めて2回戦に進出を果たした。アウェーで戦ったうえ、引き分けの場合はホームで戦う成績上位チームが勝ち上がるというレギュレーションのハンデを見事に押しのけた格好だ。
今年もJ1昇格プレーオフ1回戦で敗退した大宮アルディージャ
下位チームが一発勝負で上位チームを破るという点では、今回の山形もプレーオフの風物詩ともいえる”下克上”を成し遂げたことになる。
ホームで戦い、引き分けでも勝ち上がることができる上位チームは、そのアドバンテージが逆にプレッシャーとなり、守りの意識が強くなりすぎて戦い方を難しくする。これは、過去のJ1昇格プレーオフでもよく語られるフレーズで、実際、上位チームが敗れたときはその定説が敗因としてクローズアップされるケースが多い。
そういう意味では、結果的にこの試合もその典型として数えられる。しかし、試合の中身に目を凝らしてみると、それ以上に負けた大宮の敗因が浮き彫りになった試合だった。
「本来であれば、ストレートイン(2位以上で自動昇格)できる節もありました。でもなぜか、上のほうにいくと星を落としてしまう試合が続きました。