良くも悪くも森保式サッカーの真骨頂。「格下」中国戦の勝因とその限界



 そして29分、プレーが「連係、連動」した。佐々木翔(サンフレッチェ広島/3バックの左)からボールを受けた1トップ上田が、脇に走り込んだ森島に、相手の意表をつくクイックパスを送ると、局面がパッと開けた。森島が逆サイドに展開すると、そこには鈴木がいた。日本の先制点は、その鈴木のクリーンシュートによってもたらされた。真ん中やや左から展開していく中で生まれた鮮やかなゴールだった。

 ところが、当初の勢いがすっかり失われ、体力勝負にしか活路を見出せなくなった中国に対し、日本もほどなくすると、森保式3バックの地が出始め、勢いを失った。そして後半が始まると、気を取り直したのか、中国が再びペースを握る。5バックで構える日本陣内でプレーする時間が増えていく。後半8分には、ゴールに近い場所で左から右へと展開。右SBミン・ティアンが、ポスト直撃弾を放った。

 日本の追加点は、そんなよくない流れの中で生まれた。後半25分、セットプレーからのゴールだった。CKを三浦がヘッドで押し込み2−0とすると、中国は再び活気を失い、日本の勝利は揺るぎないものになった。

 森保一監督は試合後、「後半15分ぐらいからメンバー交代を考えていた」と述べた。交代は後半27分、鈴木を田川亨介(FC東京)に入れ替えたのが初めて。交代枠も2回しか使わなかった(もう1回は84分の橋岡大樹/浦和レッズ→相馬勇紀/鹿島アントラーズ)。

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