「怪物くん」明神智和に見るサッカーの本質とプロという仕事

そこから、24年ですからね。決して大きくはない体で、よくがんばったと思います。とくにここ4〜5年は、環境も変えながら、大変なところもあったと思いますが、主人も空から応援してくれていたのかもしれません」

 加えて言うならば、ルーキーイヤーとなったその年、当時の柏を率いるニカノール監督によって、Jリーグ開幕戦のスターティングメンバーに抜擢されたことも、彼にとっては、のちのキャリアを語るうえでキーになった出来事だ。そこで味わった、プロサッカー選手としてプレーすることの醍醐味は、その欲を大きく膨らませた。

「プロにはなれたものの、高校の頃からまったくの無名選手で、トップチームに昇格した時も、きっと周りの先輩選手にしてみれば、『誰だ? こいつは?』くらいの感じでしかなかったと思います。でも、当時のニカノール監督は、知名度や年齢をまったく気にすることなく、ユースから昇格してきた何も知らない僕を開幕戦で起用してくれた。
 そこで味わった興奮、サッカーの面白さ、プロサッカー選手としてプレーすることの厳しさ、楽しさがあったから、『もっとうまくなりたい』『もっと試合に出たい』『勝ちたい』と思えたし、その欲をずっと持ち続けていたら、41歳になっていました。

 この24年間、サッカーを嫌いになったことも、やめたいと思ったことも一度もありません。

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