「日本の野球ってすげぇんだぜ」宮本和知は五輪での金メダルを自信にした

キューバ戦でもカーブばっかりだったし、キャッチャーの嶋田(宗彦)さん、僕にはカーブのサインしか出さないんですよ。だからカーブを続けたら、ライト前へ打たれた……んでしたっけ」

 実際、この場面で宮本はマグワイアに対して5球続けてカーブを投げている。初球、2球目と高めに外れて、3球目、4球目はアウトコースでストライクを取った。2−2となった5球目、さすがにマグワイアもこれだけカーブが続けば、タイミングを合わせてくる。マグワイアはアウトコース低めのカーブを押っつけて、ライト前へ打ち返した。その打球を処理したライトの荒井が、中継に入ったファーストの広澤へ返す。その瞬間、3塁を回ろうとしたグウィンの動きを広澤が見逃さず、すかさずサードへ送球。グウィンがタッチアウトとなって、これでツーアウト1塁となった。
 しかし宮本は5番のコリー・スナイダー、6番のジョン・マルザーノに立て続けにフォアボールを与え、満塁となったところで、吉田がマウンドに上がる。ここで吉田がマックを三振に斬って取り、日本はこの試合、最大のピンチを切り抜けた。

 その後、日本には広澤の3ランホームランが飛び出す。9回、吉田もスナイダーに2ランホームランを打たれたものの、結局、6−3で逃げ切り、強敵、アメリカを下した。日本がロサンゼルス五輪で金メダルを獲得したのである。

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