94年W杯決勝の豪華メンバー集結。マッサーロ弾でイタリアがリベンジ

なぜなら、少し前にもバッジョはあの日のPK失敗を嘆いていたからだ。

「今でもときどき、あのPK失敗を悔やんで眠れない夜がある。僕の子供のころからの夢は、W杯の決勝でブラジルとプレーし、1970年W杯(メキシコ大会)のリベンジを果たすことだった。しかしその夢まであと一歩のところで、僕は大きなミスを犯してしまった」

 バッジョにはぜひこの機会にリベンジを果たしてほしかった。欠場の理由は体調の問題だというが、それだけではないだろう。元ブラジル代表ブランコのように、参加だけしてプレーはしないという形もとれたはずだ。

 もちろん、この試合は勝負というよりも、お祭りだ。試合が始まると、みな現役時代よりは大きくなったお腹を抱えて笑っていた。だが、かつては世界のトップに君臨していた選手たちだ。試合が進むうちにだんだんと真剣みが増してきた。ヴィオラのシュートがオフサイドの判定でノーゴールにされた時は、みな真剣に悔しがっていた。

 試合は1−0でイタリアの勝利に終わり、イタリアは26年ぶりに雪辱を果たした。ゴールを決めたのはミランや日本の清水エスパルスでもプレーしたマッサーロ。バッジョ同様、94年の決勝でPKを失敗した選手であり、彼自身もリベンジを果たした形になった。

 マッサーロは58歳になるが、まだ十分に走ることができた。

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