折茂武彦はBリーグの今後を憂いている。「全然盤石じゃない」

折茂武彦はBリーグの今後を憂いている。「全然盤石じゃない」

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その時点で、試合はほぼ決していた。だが、その試合でおそらく最大の見せ場は、最後の最後にやってきた。

 時計は残り数秒――。ジェフ・ギブス(宇都宮ブレックス)はフロントコートのサイドライン際を走る折茂武彦(レバンガ北海道)の姿を認め、すかさず長いパスを送った。

 ボールを受け取った折茂は、時計に目をやりながらドリブルをふたつ、3つ突いてトップ・オブ・ザ・キー付近まで来ると、体勢が十全に整わないなかでスリーポイントシュートを放った。


自身最後のオールスターでMVPに選出された折茂武彦

 ボールがリングに吸い込まれることはなかった。同時にブザーが鳴り、折茂のB.BLACKがB.WHITEを123−117で破って、北海道開催のBリーグオールスターは幕を閉じた。

 ここのところ、レギュラーシーズンでは出ても5分程度、出場しないこともままあった。日本のバスケットボール史上最高のスコアラーで30年近いキャリアがあっても、試合勘のなさが、決まってもおかしくないショットを決めさせてくれなかった。

「最後、ちょっと見ちゃったんですよ、秒数を」

 折茂は試合後、そう話した。

「持ってなかったですね」

 今季でユニフォームを脱ぐ49歳は、照れたような笑顔でそう言葉を紡いだ。

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