ロッテ種市の元ライバル・八戸学院大の中道佑哉が屈辱を糧に急成長!

 眉目秀麗(びもくしゅうれい)な青年は、涼しげな表情でその舞台に立っていた。

 2019年6月、全日本大学選手権大会。八戸学院大の中道佑哉は、9回裏、一死満塁の場面でマウンドに送り出された。対戦相手は佛教大。スコアは3対0で八戸学院大がリードしていた。

 中道にとっては人生初となる全国大会のマウンドだったが、不思議と緊張はなかった。最初の右打者を簡単に追い込むと、最後はアウトコースに141キロのストレートを決めて空振り三振。


昨年の全日本大学選手権で初の全国舞台を経験した八戸学院大の中道佑哉

 ところが、勝利まであとひとり、あと1球となったところで急に何かが狂いだす。次のバッターの6球目、決めにいったストレートを三遊間に打ち返され1点を返されると、続くバッターには押し出しの四球を与えて1点差。なおも二死満塁、一打サヨナラ逆転の窮地に陥った。

 仲間に声をかけられ、一瞬緩んだ口元を再びギュッと締めなおす。

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