医師は誰に対しても公平・公正であるべきか

医師は誰に対しても公平・公正であるべきか

女医には過酷な職場環境とされるが、そもそも医師に求められる資質とは何なのか?(写真: Fast&Slow / PIXTA)

東京医科大学の不正入試、女性入試差別の問題で改めて注目されている、医学部入試。この連載の前々回では「『別れの手紙』を書かせるとわかる医師の資質」と題し、医学部小論文の新傾向として、ユニークな出題を紹介した。「3年間交際し、結婚の約束をした相手に別れの手紙を600字以内で書く」という内容なのだが、一見すると、受験生のどういう能力を探ろうとしているのか、にわかに解き明かせない出題であった。

この問題に象徴されるように、面接も含め医学部2次試験で問われる内容は、このところ難化傾向にあると言ってよい。背景で問われている主題はストレートには表に出ない問題が増加しているのだ。ここに来てその趨勢には拍車がかかることが予測されよう。2次試験の採点に手心を加えていた東京医大の失態を受け、各大学が2次試験のあり方に神経質になり、評価を今まで以上に厳密に行う可能性がある。

具体的には、各大学において、特に論文の採点で厳正さが強まることが予想されよう。女子受験生の更なる参入も含め(私の周りには今回の件を「好機」と受け止めている女子受験生が多い)、来春の医学部2次試験の選抜は難化することが推測される。

■難度高い自治医科大の小論文問題

そこで今回は、「『別れの手紙』を〜」と同様、難度の高い小論文を題材に、「医師の資質」と「医学部入試」の関係性について考えてみたい。

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