上海「シェア自転車」ブームはもう去っていた

上海「シェア自転車」ブームはもう去っていた

上海は抜けるような青空。PM2.5で大騒ぎしていたころとは様変わりだ(筆者撮影)

8月の終わりに3日ほど日程が空いたので、「えいやっ!」と上海にやってきた。やっぱり年に1回くらいはこの賑やかな街に来て、中国経済の定点観測をやりたいものである。とにかく変化が早いからである。

■あれほどはやっていた「モバイク」はどこへ?

昨年は2回上海に来た。春に来た時には同国の自転車シェアリングのベンチャー企業である「モバイク」(Mobike)が大流行であった。

モバイクだけではなく同業他社も参入して、それこそ4色の自転車が街を駆け回っていた景色は壮観であった。交通渋滞が激しい上海では、自転車がことのほか便利なのである。「中国でシェアリングエコノミーが大流行!」というニュースをお聞きになった方も少なくないだろう。

次に昨年末に来たときには、自転車が2色に減っていて、つまり2社が淘汰されていた。それくらい、中国の変化は早い。今度はどうなっていることやら、と楽しみにして来たら、おやおや、ほとんど自転車を見かけなくなっているではないか。

モバイクはどこへ行ったのか。会う人ごとに尋ねてみる。返ってくる答えは千差万別であった。

「交通マナーが悪くてねえ、社会問題になったからだよ」「夜中に移動させるときの扱いが乱暴で、自転車がどんどん壊れてしまってね」「そういえば、こないだ『投棄自転車の墓場』を見かけたぞ」

こんな答えがあったかと思えば、

「いや、単に上海市民に飽きられたからじゃないか」「そもそも、あんな低料金で儲けようというのが甘い」「いや、株式上場した連中はしっかり儲けて、後は売り抜けて笑っていると思う」「海外でも事業展開しているらしいけど、大丈夫なのかねえ」

といった声も。

このモバイク、今では日本でも事業を展開中であるとのこと。ところが本家本元ではもう落ち目になっている。あまりの速さに呆れるほかはない。

続きは 東洋経済オンライン で

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