音楽家が「起業家」に変身することはできるか

音楽家が「起業家」に変身することはできるか

クラシック音楽の世界における「仕事」とはいったい何か探求していきます(写真:Davizro/iStock)

クラシック音楽の世界において、音楽家の多くはフリーランサー・個人事業主であることはご存じだろうか?

もちろんオーケストラに在籍している音楽家でも、レッスン活動、オーケストラ外での演奏活動、自らが主宰または携わるアンサンブルの事業展開、レコーディングなど「会社外」の活動・副収入を得られる活動が存在する。

一定数のオーケストラ奏者がそのような活動を活発に行っており、基本給の低いオーケストラでは「副収入」のほうが場合によっては大きな金額になっていることもある。

この連載は、主にクラシック音楽そしてジャズ音楽の分野で、自らの仕事を作る「起業家的音楽家」を読者の方々にお見せすることを目指していく。

クラシック音楽やジャズ音楽におけるビジネスは果たして特殊なものなのか、それともあらゆるビジネスやマーケティングの原理が適用される普遍的なものかを探っていく、ホルン奏者バジル・クリッツァー氏の連載第1回。

クラシック音楽・ジャズ音楽という“ニッチ”な市場において、音楽家は浮世離れしてビジネスとはかけ離れたところに生きているイメージが持たれている。彼らはどのようにして「自分の仕事」を確立しているのか。

その生き様は、音楽家とゆかりもない方々から興味を持っていただけるか、それとも小さく時代遅れで愚かな世界だと思われるのか、音楽の世界の住人である筆者には正直なところまだわからない。

1 2 3 次へ

関連記事(外部サイト)