必要悪?「男らしさ」が猛威を振るう深いワケ

必要悪?「男らしさ」が猛威を振るう深いワケ

「男らしさ」をめぐる問題は複雑です(写真:Gearstd/iStock)

女性の育児や仕事など、女性の問題ばかりが取り上げられるこのご時世。しかし、男だって「男ならでは」の問題を抱えて生きづらさを感じています。男が悩むのは“女々しい”!? そんなことはありません。男性学研究の精鋭、田中俊之先生がお答えします。

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最近、スポーツ界のパワハラ問題がよくクローズアップされています。体育会系の社会はいわゆる「男らしい」社会なので、「男らしい」振る舞いの人が上へ行きやすい構造があるのかもしれない、と思って見ています。

一方で、権力を持った男性が必ずしも「男らしい」振る舞いをするかというとそうではありませんよね? メディアなどでお見掛けする一般企業の社長さんなどは、比較的温和なイメージです。それは「男らしく」振る舞うアドバンテージのない業界だから、というのもあるかもしれませんが、社会的に成功していることで「男らしさ」の承認欲求がすでに満たされているからではないか、とわたしは思います。

連日ニュースでお見掛けする、とあるパワハラ問題のスポーツ関係者の方は非常に「男らしく」振る舞う方でした。わたしは男性的な権力欲が満たされた男性は、男性性にこだわらなくてもよくなるのではないか、と思っていたので非常に不思議でした。

男性性を一般化できないことは重々承知していますが、「男らしさ」を手に入れた男性が「男らしく」振る舞う意味ってなんなんでしょうか? 男性学的な知見から、ご意見を聞きたいです。

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