日本人が治すべき「テクノロジー怖い」症候群

日本人が治すべき「テクノロジー怖い」症候群

われわれが生きるこの時代は、「国もあるけどGAFAもある」という世界に向かいつつある(撮影:中川雅博、今井康一、長瀧菜摘)

Google、Apple、Facebook、Amazon――GAFA。その強さの秘密を明らかにし、その影響力に警鐘を鳴らす書籍『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』がいま、世界22カ国で続々と刊行され、話題を集めている。

長年ITを取材してきたジャーナリストの佐々木俊尚氏は、GAFAをどう見ているのか。GAFAに代表される先端テクノロジーに対する日本人の反応をどう考えているのか。話を聞いた。

■GAFAはプライバシーを奪うだけか?

GAFAについて語ると、大抵すごく褒め称えるか、「プライバシーがなくなる!」と大騒ぎするかの両極端になりがちですが、『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』はフラットに描いており、ここまで包括的にGAFAの全体像を描いた本は今までなかったなという印象です。

2013年に出版した『レイヤー化する世界』(NHK出版新書)で触れましたが、プラットフォーマーのような企業が巨大化すると、われわれはのみ込まれてゆきます。のみ込まれてゆくこと自体を是認するのかどうかが、いま、社会的に重要なテーマになっているんですね。

たとえば中国社会では、監視されることによってプライバシーや自由がなくなっています。一方で、プライバシーを提供することによって安楽な生活を送れている。

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