CO2削減の切り札!「地中封じ込め」とは何か

CO2削減の切り札!「地中封じ込め」とは何か

実証プロジェクトを行っている、日本CCS調査の苫小牧プラント(写真:日本CCS調査)

猛暑や豪雨、頻発する台風など世界中が異常気象に見舞われている。地球温暖化対策として、二酸化炭素(CO2)削減への取り組みが喫緊の課題として世界的に認識されている。

そんな中、温暖化対策の切り札として注目されているのが、大量のCO2を地中深くに封じ込めてしまうCCS(Carbon dioxide Capture and Storage:二酸化炭素回収・貯留)である。

『日本の国家戦略「水素エネルギー」で飛躍するビジネス』の著者・西脇文男氏が、CCS活用に向けた日本の取り組みについてリポートする。

■地球温暖化対策の切り札

CCSは、火力発電所や工場などで排出されるCO2を分離・回収して、地中に貯留する技術だ。

CO2を貯留する地層(貯留層)は、地下1000〜3000mにあるすき間の多い砂岩層などで、上部はCO2を通さない泥岩などでできた遮蔽層が覆っている。ここにCO2を圧入(圧力をかけて注入すること)すれば、遮蔽層がふたの役目をして長期間にわたって安定的に貯留できる。

CCSは地球温暖化対策の切り札として、世界中の期待を集めている。国際エネルギー機関(IEA)では、2060年までに削減が必要とされるCO2排出量の14%をCCSが担うと見込んでいる(出典:OECD/IEA 2017 Energy Technology Perspective)。

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