なぜ高学歴者はがんの「民間療法」に挑むのか

なぜ高学歴者はがんの「民間療法」に挑むのか

何らかの代替医療を受けているがん患者さんは多いが、それを主治医には伝えていないことが多い(写真:aerogondo/iStock)

若いほど進行が早いといわれる「がん」。日本人の2人に1人が罹るといわれるこの病気のことを私たちは、どれだけわかっているでしょうか? 先日、『ちびまる子ちゃん』で知られる漫画家・さくらももこさんが、乳がんのため亡くなりました。53歳という、あまりにも早すぎる死を惜しむ声が寄せられています。

本寄稿では外科医として、これまで大腸がんなど1000件以上の手術にかかわってきた筆者が、がん治療の「民間療法」について明かします。患者に面と向かっては言えない「医者の本音」とは? 

大腸がんの治療中、患者さんに「◯◯療法をやりたい」と言われることがあります。◯◯は実にさまざまで、「免疫」だったり「温熱」だったり、高価な「水」だったり「気功」だったりします。これらの治療法はまとめて「医療」と呼ばれ、ほかにもサプリや健康食品、ビタミン療法などがあります。

これらの治療法にどれくらいの効果があるのでしょうか。そして、患者さんに「◯◯療法をやりたい」と言われたときに、医者はどう感じるのか。その本音をお話ししたいと思います。

はじめに申し上げておきたいこと。それは、多くのがん患者さんが何らかの代替医療を実際にやっているという事実です。

厚生労働省がん研究助成金による研究班が行った調査(2005年発表)によると、「がん患者3100人のうち1382人(約45%)が、1種類以上の代替医療を利用している」。

1 2 次へ

関連記事(外部サイト)