「ソウルの女王」には圧倒的な歌唱力があった

「ソウルの女王」には圧倒的な歌唱力があった

アレサ・フランクリンの訃報に多くの著名人が追悼文を寄せ、ファンは弔問のため長蛇の列をなした。写真は2012年のアレサ(写真:REUTERS/Shannon Stapleton)

今週ご紹介する音盤は、アレサ・フランクリンの遺作『ブラン・ニュー・ミー(A BRAND NEW ME)』です。この音盤には、アレサ・フランクリンの代表作14曲が収録されています。

最大の聴きどころは、彼女の全盛期のソウルフルな歌唱とロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラによる管弦楽との時空を越えた競演が楽しめるところです。

同時に、彼女がクイーン・オブ・ソウル(ソウルの女王)にのぼり詰めることにつながるエッセンスが潜んでいます。そこには素晴らしい天賦の才と苦い挫折の味があるのです。

■アレサにふさわしいオバマ夫妻の追悼文

アレサ・フランクリンが8月16日に膵臓癌で76年4カ月余の生涯を閉じて、早くも1カ月がたちます。ポール・マッカートニーはじめ多数の音楽関係者がアレサの業績を讃えるコメントを出しました。

のみならず、大統領就任式でアレサに歌ってもらったバラク・オバマ前大統領はミシェル夫人と連名で「アレサは私たちを、互いの絆をより深く感じさせ、より希望に満ちて、より人間らしくさせてくれた。ときには、すべてを忘れて、ただ踊るようにさせてくれた」とのメッセージを発出しました。アレサ・フランクリンの全人格を言い得て妙です。さらに、トランプ大統領までツイート。米国ではテレビ・ラジオで数多くの追悼プログラムが放送されました。

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