中国EVメーカー、「電池変更」で低価格化を訴求



中国では、EVに対する政府の補助金で航続距離のより長いクルマが優遇されていたため、以前はEVメーカーのほとんどが(エネルギー密度で勝る)三元系電池を採用していた。しかし2019年から補助金の削減が始まると、コスト重視の観点からリン酸鉄系電池の長所が見直され始めた。

ある自動車大手のエンジニアは、「リン酸鉄系電池の調達コストは三元系電池より約15%低い」と話す。車載電池の業界団体のデータによれば、リン酸鉄系電池のEVへの搭載量は2020年に前年比20.6%の大幅増を記録。対照的に、三元系電池の搭載量は同4.1%減少した。

ただしドライバーの立場では、リン酸鉄系電池の最大の弱点は低温環境下でのパフォーマンス低下だ。今冬は中国北部が厳しい寒さに見舞われるなか、リン酸鉄系電池を搭載するEVの一部は満充電後の走行可能距離が著しく短くなり、最悪の場合には走行不能に陥ってしまった。

(財新記者:鄭麗純)
※原文の配信は3月3日

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