傷病手当金で生きる26歳メンヘラ女性の苦悩

傷病手当金で生きる26歳メンヘラ女性の苦悩

何度もメールをやり取りして、やっと待ち合わせた五十嵐真麻さん(仮名)は1時間以上遅れて新宿にやってきた(編集部撮影)

この連載では、女性、特に単身女性と母子家庭の貧困問題を考えるため、「総論」ではなく「個人の物語」に焦点を当てて紹介している。個々の生活をつぶさに見ることによって、真実がわかると考えているからだ。

今回紹介するのは、「うつ病で悩んでいます。親と2人暮らしで、親はフリーターです。生活が苦しいです」と編集部にメールをくれた26歳の女性だ。

20代の若年女性の貧困は、ひとり親家庭や非正規労働、また奨学金や学生生活の費用不足、 精神疾患などで、大半が親の家庭環境から子どもへのシワ寄せが起きていることが原因になっている。

■収入は「傷病手当金」のみ

何度もメールをやり取りして、やっと待ち合わせた五十嵐真麻さん(26歳、仮名)は1時間以上遅れ、無言のまま、表情だけは心なしか申し訳なさそうだった。色白でスレンダーな美人である。

化粧しておしゃれする普通の女性だった(実は貧困取材に登場する女性のほとんどは化粧していない)が、会った瞬間から若干挙動はおかしかった。遅れたことについて謝罪の言葉はないまま、どんとソファーに座り、「なんかもう人生つらくて、あんまり深く考えないようにしている。つらすぎ」と、いきなり悲観的なことを言いだした。

五十嵐さんは中堅大学卒業後、IT企業に新卒入社している。

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