北朝鮮「オリンピック不参加」の裏にある悲惨

北朝鮮「オリンピック不参加」の裏にある悲惨

北朝鮮が東京オリンピック不参加を決めた裏には何があるのか(写真:写真:AP/アフロ)

北朝鮮による東京オリンピック不参加の発表は、明らかに韓国、日本双方にとって残念なニュースだった。韓国政府は北朝鮮との関係を再び活発化させようと必死の努力を続けてきており、オリンピックをそのための舞台として利用するつもりだった。一方、日本は北朝鮮に続いて、新型コロナウイルスの脅威を理由に不参加を決める国が出てくるのではないかと危惧している。

■経済が機能不全に陥っている

ただ、北朝鮮のこの動きは予想できたものだった。オリンピック不参加の決定は、ここ数カ月のうちに北朝鮮で表面化していた問題のごく一部でしかない。最大の問題はパンデミックにほかならない。これにより、国境を越える貿易はほぼ途絶し、感染拡大に対処できる医療保健システムの欠如が露呈した。

諸問題の根底にあるのは、システムの破綻と国際的制裁により、経済が機能不全に陥っていることだ。これにより北朝鮮政府の貴重な外貨収入の多くが失われている。目にはほとんど見えないが、最大の危うさをはらむのが反体制感情の高まりである。抵抗につながる動きを抑え込むため、金正恩政権は内部統制を強め、強力なイデオロギーキャンペーンを加速させている。

最近脱北した人たちから集められた情報、あるいは、国連専門家パネルが国連安全保障理事会に提出した年次報告は、こうした危機の高まりを示す重要な証拠である。

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