「娘の障がい」契機に国会で闘う彼女の壮絶人生

「娘の障がい」契機に国会で闘う彼女の壮絶人生

国会議員全体の1割以上が所属する超党派ママパパ議員連盟も立ち上げた、伊藤孝恵・参議院議員(撮影:大西康之)

イギリスに続き、世界で2例目の「孤独・孤立担当大臣」が日本に誕生した。児童虐待や産後うつ、多胎育児、DVや引きこもり、ヤングケアラーなど、コロナ禍でいっそう顕在化した社会課題に対応するため2月に新設され、内閣府に対策担当室もできた。3月には、経済的困窮で生理用品を買えない若い世代の「生理の貧困」問題に対し、国が重い腰を上げた。

「孤独対策」や「生理政策」など、これらの重要な政策を先導した1人の女性議員がいる。伊藤孝恵。2016年の参院選において、泡沫候補から当選を果たし「愛知の奇跡の子」と呼ばれた一期生議員が、その圧倒的な仕事力を養ったのは、リクルートで働いた10年間だったという。ベストセラー『起業の天才!』でリクルート創業者・江副浩正の生涯を描いた大西康之氏が話を聞いた。

■JR福知山線脱線事故で上司を亡くして

――新卒でリクルートに入社されたわけではないんですね。

新卒で入社したのはテレビ大阪(テレビ東京系)です。初配属は営業局、その後、報道局に異動し、大阪府警記者クラブのサブキャップとして事件取材やドキュメンタリー番組を制作していました。

営業から報道に異動する際、「たかえちゃん、がんばってね」と書かれたのし袋に1万円札を入れて送り出してくれたのが、2005年のJR福知山線脱線事故で亡くなった小杉繁さんです。

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