コロナ死亡患者の4割が「元々寝たきり」の波紋

コロナ死亡患者の4割が「元々寝たきり」の波紋

ダイヤモンド・プリンセス号の船内で医療支援をする自衛官(写真提供:防衛省統合幕僚監部)

1年前のダイヤモンド・プリンセス(DP)号の集団感染の現場を仕切った2人は、今も新型コロナ感染症対策の最前線に立っている。神奈川県の阿南英明・医療危機対策統括官(55)はその肩書きどおり、県のコロナ対策全般を統括。厚生労働省DMAT(災害派遣医療チーム)事務局の近藤久禎次長(50)は頻発するクラスター(感染者集団)の収束のため全国行脚を続けている。

『世界を敵に回しても、命のために闘う ダイヤモンド・プリンセス号の真実』を上梓した毎日新聞の瀧野隆浩氏が聞き手となって行われた対談の最終回は、彼らがDP号後の現場で何を考えたのか、そして今後何が必要なのかを語ります。

第1回:「横浜クルーズ船感染」現場医師が今明かす真相
第2回:感染制御しても批判「横浜クルーズ船」の理不尽

■重症化しなかった患者を引き受ける病院がない

――昨年末、2人とも多忙だったようですね。阿南先生は年末の第3波の際は、「神奈川モデル」という先進的な医療体制について取材を受けテレビに出ずっぱりでしたし、近藤先生はメールをしても返事がないし……。

近藤:DPのあと、昨年4月以降は沖縄から北海道までクラスター(感染者集団)に認定された病院や施設を切れ目なく回っていましたから。その間に、熊本県の豪雨災害があったりして……。

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