コロナ死亡患者の4割が「元々寝たきり」の波紋



阿南:DPの教訓から「神奈川モデル」はできたんですが、新型コロナという災害時の仕組みを平時の仕組みに戻していく必要がありました。単に元に戻すというよりも、よりよい地域の医療体制をつくりたいと。そんなことにかかりきりでした。

――具体的にはどんなことを進めてきたのでしょう。

阿南:コロナ医療の何が問題かといえば、陽性判定を受けて急性期病院に運ばれた患者が重症化しなかった場合、引き受ける病院がないからそのまま滞留すること。

コロナ患者を診るのは一定のスキルや施設が必要なので急性期病院なのでしょう。だけど、10日たてば感染者ではなくなるのだから、もっと一般病院でも受け入れてほしいと。徹底的に病院の人たちと話をしました。

そこで「感染が急拡大したら急性期病院は満床になり、みなさんの病院からコロナ患者が出ても引き受けられなくなりますよ」と訴えたら、「それは困る」と。「だったら、10日すぎた人を受け取ってください」と言ったら、「それならできる」と(笑)。

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