ミャンマー政策、問われる「積極的関与」の内実

ミャンマー政策、問われる「積極的関与」の内実

5月3日、ミャンマー軍に抗議するヤンゴン市内のデモ(写真:AP/アフロ)

国連教育科学文化機関(UNESCO)が提唱する世界報道自由デーでもある憲法記念日の5月3日。この日、在ミャンマー17カ国の大使館が共同で声明を出した。

ミャンマー国軍による2月1日のクーデター以来、80人を超えるジャーナリストが逮捕され、いまだにその半数以上が拘束されている。声明ではこの点を指摘したうえで、メディアの免許取り消しや閉鎖、ネット遮断などを非難。拘束されているジャーナリストの即時解放を求めている。

欧米諸国やオーストラリア、ニュージーランドなどが名を連ねるが、そこに日本の名前はない。

■世論調査に表れる日本政府のスタンス

これらの大使館は1月29日にクーデターを牽制する共同声明を出し、その後も国軍を非難する意思表示を鮮明にしてきた。アジアからは韓国が声明に加わったこともあるが、日本は一貫して署名していない。こと対ミャンマー外交に関して、日本政府のキーワードは「独自性」である。

日本政府のスタンスは、外務省が3月20日から23日にかけて実施した外交に関する世論調査に端的に表れている。47都道府県に居住する18歳以上の男女1000人を対象に電話で尋ねた設問の1つが、ミャンマー情勢に関する日本政府の対応だった。

「これまで日本は、ミャンマーの民主化のため、政府開発援助を始めとして、長らく支援の手を差し伸べ、欧米とは異なるやり方で粘り強く変化を促し独自の立場を築いてきました。

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