プロ野球「新リーグ」が九州に新設された深い訳

プロ野球「新リーグ」が九州に新設された深い訳

「九州アジアリーグ」が目指すものとは(写真:筆者撮影)

今春、九州地区で新たなプロ野球リーグが開幕した。熊本を本拠地とする火の国サラマンダーズと大分を本拠地とする大分B−リングスの2球団からなる九州アジアリーグだ。一般社団法人 日本独立リーグ野球機構(IPBL)に属するリーグとしては、四国アイランドリーグplus、ルートインBCリーグに続く3つ目のリーグになる。

新型コロナ禍で船出した新リーグは、何を目指しているのか。代表理事の田中敏弘氏に話を聞いた。

■「独立リーグ」を名乗らない理由

「IPBLに加盟してはいますが、うちは独立リーグとは名乗っていません。“独立”というのは、日本のプロ野球リーグ(NPB)から独立したリーグという意味ですが、私はそれを意識していません。九州に新たなプロ野球のリーグができたという認識です。プロ野球との関係や、他の独立リーグとの連携ももちろん大事ですが、九州にできたこのリーグからどんなことができるか、私はそれを考えています」

このコメントからは、田中氏の並々ならぬ意気込みが見て取れる。その背景には「野球人」として積み重ねてきた田中氏のキャリアがある。

これまでの独立リーグの運営者や球団経営者の多くは、地域の一般企業の経営者やサラリーマンだ。スポーツチームの運営の経験がない素人が多い。また本格的な野球経験がある人も少ない。

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