ワクチン接種「子供にも絶対」という風潮への疑問

ワクチン接種「子供にも絶対」という風潮への疑問

薬害運動のリーダーが危惧する日本社会の同調圧力とは?(写真:Carl Court/Getty Images/Bloomberg)

新型コロナワクチンの接種が進んでいる。政府は「11月までに希望する全国民への接種」と掲げ、これから子ども・若者への接種も本格化していく。一方で、接種するワクチンはこれまでになかったメッセンジャーRNAという新しいタイプなだけに、長期的な安全性が担保されているわけではない。重症化リスクの低い子ども・若者への接種はどう考えたらよいか。医薬品の薬害と向き合ってきた「全国薬害被害者団体連絡協議会」の勝村久司・副代表世話人は、「リスクとベネフィットを十分に知ったうえで慎重に判断すべき」と訴え、ワクチン接種至上主義に警鐘を鳴らす。

■若い人たちが冷静に判断できる環境なのか

――新型コロナワクチンの若年層への接種について、どのように考えていますか。

重症化する割合が少ないのにもかかわらず、10〜20代の若い人にも接種する意義があるのか考える必要がある。若い人にも接種を勧めている論調のほとんどは、「家族への感染を防ぐため」という理由だ。「中高年の家族が感染し重症化しないために」という理由ならば、中高年へのワクチン接種に集中すべきである。

だが、そうならない本当の理由は、社会が「新規感染者数を減らしたい」ということにこだわりすぎているからではないか。もし、毎日、大きく報道される数字が「新規感染者数」ではなく、「重症患者数」ならば、若い人へのワクチン接種を急ぐ必要はないだろう。

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