コロナ下の株高を説明する最新経済理論のツボ

コロナ下の株高を説明する最新経済理論のツボ

株高が続く現状を最先端の経済理論で読み解く(写真:metamorworks/PIXTA)

新型コロナ下で続く株高は、世界的な超低金利だけでは説明がつかない。最先端の経済理論は、市場をどう読み解こうとしているのか。『ネットニュースではわからない本当の日本経済入門』で、「多くの経済現象は、限られた数の基本原理を知っていれば、より深く理解することができる」として、経済ニュースと関連する経済理論を解説した伊藤元重教授が、グローバル経済の流れを読む。

■金利が低ければ株価は高くなる

新型コロナウイルスのデルタ株が猛威を振るっており、日本経済はなかなか低迷からの出口が見通せない。そうした中で、株価は依然として好調である。

この状況はコロナ禍が起きる前から続いている。実体経済は低調なのに株価が非常に高い。2019年末、中国で新型コロナウイルスによる新型肺炎が発生し、世界各国へと感染が広がった。日経平均株価は2020年の3月には1万6000円台まで急落した。

経済の当初の混乱が収まると株価は回復を見せ、上下しながらも、2021年2月に3万円を超える高値をつけた。その後は2万円台後半で推移していたが、9月8日には約5カ月ぶりに終値で3万円台を回復した。

実体経済が悪いのに、なぜ株価はこんなに高いのか。経済理論ではどのような解釈ができるのだろうか。

拙著『ネットニュースではわからない本当の日本経済入門』で詳しく説明したように、中央銀行の金融緩和によって金利が非常に低くなっているということが、強い説明力を持っている。

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