中国ネット出前「美団」、独禁法違反で罰金600億円

中国ネット出前「美団」、独禁法違反で罰金600億円

美団は自社のネット出前サービスを利用する飲食店に対して競合他社と取引しないよう求め、当局から優越的地位の濫用と認定された(写真は美団のウェブサイトより)

中国の独占禁止法の執行機関である中国国家市場監督管理総局(市場監管総局)は10月8日、中国の生活サービス大手の美団(メイトゥアン)が同社のネット出前サービスを利用する飲食店に対して求めた「二者択一(取引先に対して、競合他社とは取引しないよう迫る行為)」を独禁法違反と認定し、同社に対する行政処分を発表した。

処分の決定書によれば、市場監管総局は美団に対して違法行為の停止を命じるとともに、独占契約の保証金として飲食店から徴収した12億8900万元(約223億円)の全額返還、および34億4200万元(約595億円)の罰金の支払いを科した。

市場監管総局が、美団に対する調査着手を宣言したのは4月26日のこと。美団は2018年以降、中国のネット出前サービス市場における支配的な地位を背景に、自社のサービスを利用する飲食店に対して独占契約の締結を求め、公正な市場競争を排除・制限したとの疑いからだ。

そして調査の結果、美団は独占契約の締結時に保証金を徴収したり、データ分析やアルゴリズムなどの技術的手段を使ったりすることで、「二者択一」を飲食店に対して事実上強要していたと判断。これはサービスを利用する飲食店および消費者の合法的権利を侵害しており、独禁法に定められた「優越的地位の濫用」にあたるとした。

■ネット出前の配達員の権利保護も指導

市場監管総局が今回科した罰金は、美団の2020年の国内売上高である1147億4800万元(約1兆9840億円)の3%に相当する。

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