ろくでもない政治家を見抜く為に欠かせない視点

ろくでもない政治家を見抜く為に欠かせない視点

航海も政治も目的地がわかっていなければ、さまざまな迂回路を取ることができない(写真:Graphs/PIXTA)

増税、格差、政治とカネ、移民問題…約2000年前、ヨーロッパで広大な領土と栄華を誇った共和政ローマは、意外にも今の日本と共通する多くの政治課題を抱えていました。

それらの課題に向き合いつづけ、古代ローマの最高官職をつとめた政治家・キケロの言葉は、後世、世界中の政治家に影響をあたえてきました。

今の日本にも重なる多くの問題に向き合ったキケロの言葉は、私たちにどんなヒントを与えてくれるでしょうか?日本の政治の傾向、そして特に気を付けたい政治家の特徴とは?

時代を超えて普遍的なキケロの言葉に、佐藤優氏が解説を加えた新刊『2000年前からローマの哲人は知っていた 政治家を選ぶ方法』より、佐藤氏の解説部分を一部抜粋してお届けします。

■派閥が機能しなくなった日本の政治

キケロは政治を「可能性を探る技術」と考える。

政治の世界において追求するのは絶対的真理ではない。自分が絶対に正しいと考える政策であっても、ほかの人はそう考えない場合があり、ほかの人が絶対に正しいと考える政策でも、自分には受け入れられない場合がある。

キケロが考えるのは、絶対に正しいことは存在しないという価値相対主義ではない。絶対に正しいことは存在する。ただし、それは複数存在するのである。

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