岸田首相は「資本主義の本質」をわかっていない

岸田首相は「資本主義の本質」をわかっていない

首相の"新しい資本主義"疑問

岸田首相は「資本主義の本質」をわかっていない

(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

岸田文雄首相がキャッチフレーズとして掲げる「新しい資本主義」について、「いったい何を言っているのかわからない」という声が少なくない。

岸田氏は、首相に就任した直後に有識者を集めて「新しい資本主義実現会議」を作った。彼は何もわかっていないけれども「新しい資本主義」と言ってみたかったのだろう、という推測にはリアリティがある。

■当面は空っぽの「新しい資本主義」

企業の世界では、能力的な「器」が足りない人物が社長になった場合に、それらしい問題をテーマとした「○○委員会」のような組織(会議をするだけなのだが)をたくさん作るのはよくあることだ。

岸田氏の周辺は(あるいはご本人が)、さすがにこれでは格好が悪いと思ったに違いない。『文藝春秋』の2月号に、「私が目指す『新しい資本主義』のグランドデザイン」という寄稿記事が載った。

同誌のこの種の記事は、本人が話して、文春の記者ないし、ライターが原稿を書いて、本人がチェックする形で作られる。多忙な首相でもあり、今回の記事は、岸田氏の側近が「話す」と「チェック」を主に行ったのではないかと推測するが、最終的に岸田氏が目を通していないということはなさそうだから、岸田首相自身の見解なのだと思っていいだろう。

では、岸田首相が掲げる「新しい資本主義」とはどのようなものなのだろうか。

1 2 次へ

関連記事(外部サイト)