池上氏解説「新聞やテレビが報じない」情報の裏側

池上氏解説「新聞やテレビが報じない」情報の裏側

新聞やテレビが報じない(ように見える)情報があるのは、隠しているからではなく裏取りが理由だ(写真:seb_ra/Getty Images Plus)

メディアが多様化し、フェィクニュースなどがはびこる現代。情報とどう付き合っていくのが適切なのでしょうか。ジャーナリストとして活躍してきた池上彰さんは、「世界を正しく見る方法」を身につけ、メディアリテラシーを高めることが大切だと訴えます。

愛知学院大学での人気講義「ジャーナリズム論」を書籍化した3月発売の書籍『何のために伝えるのか? 情報の正しい伝え方・受け取り方』から、抜粋・再構成して紹介します。

みなさんこんにちは。ことし(2021年)はこうして対面で皆さんの顔を見ながら話をできるのがうれしいです。これまでリモートで授業をやるしかなかったですからね。

そんなに大人数ではないので、君たちに質問をしたり、君たちからの質問を受けたり、なるべく双方向で、情報の伝え方や受け取り方、ジャーナリズムについて考えていければと思っています。

ジャーナリズムの語源は?ではまず、そもそも「ジャーナリズムとは何だろうか」というところから。語源ですよね。ジャーナル、これは本来「日記」という言葉から派生しています。「日々の出来事を記録していく人」がジャーナリスト。そしてその積み重ね、そこから伝えられるべきもの、あるいはその方法論がジャーナリズムであるということです。

だから報道機関というのは何のためにあるのか、というと、「日々起こっているさまざまな事実を伝えること」というわけです。

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