ZOZO SUIT終了「5つの失敗」裏で得た意外な財産
2022年06月01日 07時40分 東洋経済オンライン
ZOZOの業績が好調です。直近決算の2022年3月期(2021年度)は商品取扱高、営業利益ともに過去最高となりました。株価も回復し昨年、ひさしぶりの時価総額1兆円超えを記録した場面もありました(その後、日本株全体の低迷もあり直近の時価総額は約8400億円)。
そのような好状況の中で先週、ひっそりとサービス終了したのが全身を計測するボディスーツのZOZO SUIT(ゾゾスーツ)です。ZOZOにとってZOZO SUITとは何だったのか、何を得て何を失ったのか。あらためて今、考えてみたいと思います。
先に2つ強調しておきたいことがあります。ベンチャー経営者というものは周囲が「そんなこと無理だよ」と思うあたりにビジネスチャンスを見つけ、ほかのひとたちの腰が引けている間に突破しようと行動するのが性(さが)です。
ZOZOは冒険という財産を得た私も遠い昔、ベンチャー経営者だったことがあるのでこの点だけは譲れないのですが、今回紹介する失敗の話は損益の数字上の失敗であって、ZOZOの冒険が失敗したのではない。ZOZOは冒険という財産を得たということです。
もう1つ先に強調しておくことは、ZOZO SUITが始まった2018年と現在で「ZOZOに何がなくなったのか?」を比べてみれば一目瞭然なのは前澤友作さんがいなくなったことです。
記事にコメントを書いてみませんか?