トム・クルーズが「銀幕イケメンスター」を貫く訳

トム・クルーズが「銀幕イケメンスター」を貫く訳

30年以上にわたってハリウッドスターの座を保ち続けているトム・クルーズ(写真:Naum Kazhdan/New York Times)

『トップガン マーヴェリック』が全世界で爆発的にヒットしている。日本では公開1週間もしないうちに20億円を達成し、北米でもすでに興収2億ドルを突破した。

単に数字だけを見るなら、とくに目新しいことではない。これくらいのヒットはほかにもある。今作のヒットが注目されるのは、マーベルのスーパーヒーロー映画や『スター・ウォーズ』ではなく、トム・クルーズという往年のスターが、いかにもスターらしさを発揮して、全世界規模で人々を楽しませているからなのだ。

『トップガン』でトム・クルーズが大スターになった1980年代から20数年の間、ハリウッド映画はスターが引っ張るものだった。観客は「このスターが出ているから」という理由で映画を選び、それらのスターの出演料はどんどん上がっていった。

スターが目玉ではなくなっていったトム・クルーズ、アーノルド・シュワルツェネッガー、ブルース・ウィリス、ハリソン・フォード、ブラッド・ピット、レオナルド・ディカプリオ、ジム・キャリーなど、ひと握りの超売れっ子は「2000万ドルクラブ」と呼ばれ、さらにバックエンドという、興行成績に応じて歩合が支払われるボーナスまでもらえる、おいしい契約を結んだものだ(女優の場合は、ジュリア・ロバーツやキャメロン・ディアスなど超売れっ子でも、ここまでのギャラはもらえなかった。よく言われている、ハリウッドの男女差別である)。

1 2 次へ

関連記事(外部サイト)