条件つきで愛情を与える親の典型的なNGパターン
2022年06月26日 16時00分 東洋経済オンライン
「子どもにイライラして怒ってしまう」「言わなくていいことまでつい言ってしまう」「正直手をあげてしまったこともある」──。
長引くコロナ禍でメンタル疾患を抱えている人が増えており、精神科医の井上智介さんのところにも多くの相談がくるそうです。なかでも、幼児や小学生の子どもを育てる30〜40代の人たちが冒頭のような悩みを打ち明け、自分は毒親かもしれないと不安に思う人が目立ってきているそう。そもそも「毒親」とはいったいなんでしょうか。井上氏の新著『子育てで毒親になりそうなとき読んでほしい本』を一部抜粋し再構成のうえお届けします。
毒親とはいったい何か子どもにイライラしてついどなってしまった、言うことを聞かないので、つい手が出そうになってしまった……、子育て中なら経験がある人も多いでしょう。しかし、これがエスカレートすると「毒親」になる可能性があります。
毒親と聞くと、どのようなイメージを思い浮かべますか。言葉自体が毒々しいので、自分には関係ないと思いがちですが、実はそんなに激しいものでなくても毒親にあたります。
そもそも毒親とは、アメリカのスーザン・フォワードさんの著書『TOXIC PARENTS』を日本語に訳した言葉。フォワードさんは毒親を、子どもに対して悪い影響を与える親と定義しています。
具体的には、子どもの恐怖心や義務感、罪悪感を過剰に刺激し、子どもの考えや気持ちを無視し、自分の思いどおりにコントロールしようとする親のこと。
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