国葬「サイレント・マジョリティー議論」の空虚

国葬「サイレント・マジョリティー議論」の空虚

国葬に対する「サイレント・マジョリティー」をめぐる議論はいまだ決着を見せていません(撮影:梅谷秀司<左>、JMPA代表取材 濱崎慎治<右>)

今週の話題は、まさに国葬一色。テレビもネットも関連ニュースであふれ、それは国葬が終わって数日間が過ぎた今なお続いています。その中で最も活発な議論が起こっているのが、「サイレント・マジョリティー」。

これは国葬が行われた日本武道館近くの九段坂公園に設置された一般向けの献花台に5kmを超える長蛇の列ができたことが発端となったもので、それまで「国民の約6割が反対」などの報道ばかりだったことに対するカウンターのフレーズでした。

静かに並んで哀悼の意を示す姿に感動する人、「ノイジー・マイノリティの声ばかり採り上げる偏った報道をやめろ」とメディアへの不満を漏らす人、黙祷に合わせて音を鳴らした反対派に怒りの声を上げる人などが、サイレント・マジョリティーの多さと素晴らしさを次々につぶやいたのです。

議員たちが声を上げたことでサイレント・マジョリティーをめぐる議論はますます活発化しました。

まず松川るい自民党参議院議員が、「国葬議は素晴らしかった。8年8か月を振り返るビデオはいかに安倍総理が日本のため戦い続けてくれたか、温かいお人柄も伝わった。菅前首相の追悼の辞には涙が流れ、拍手が湧き起こった。そして、一般献花の列は4キロを越えた。サイレント・マジョリティがどこにあったか明らか」とツイート。

しかし、そのツイートに米山隆一衆議院議員が、「私もその列の一員でしたが、それは違いますよ。東京の人口は1400万人、首都圏なら3500万人程度になります。参列した2万3千人は東京の0.16%、首都圏の0.07%のマイノリティに過ぎませんし、献花に行動しており『サイレント』でもありません。あくまでサイレント・マジョリティーは60%の反対派です」と真っ向反論。

人々に「どちらがマジョリティーで、どちらがマイノリティなのか」という議論をうながしました。

国葬の賛成派と反対派の議論が激化また、有村治子自民党参議院議員は、「『静かなる主張』花を携え、他者をおもんばかりながら、自らの想いを届けようとされる多くの方々 尊厳を守り、静かなお見送りのために、主体的に行動される国民の意志 優しさと敬意、尊重と行動 天の安倍元総理にきっと届いている 日本の『静かなる意志』」とツイート。

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