「略奪婚」のすべてが絶対的な悪とは限らない

「略奪婚」のすべてが絶対的な悪とは限らない

酒場でやたらに明るい客は、職場や家庭では苦しい思いをしていたりするもの(イラスト:堀江篤史)

■常連客だった既婚者と恋に落ちて…

博多駅から電車で20分ほど、福岡県内のある駅前に来ている。今回の晩婚さんインタビューに応じてくれるのは専業主婦の大橋邦子さん(仮名、40歳)。

5年前、大阪市内のスナックでホステスとして働いていたとき、常連客だった既婚者の康夫さん(仮名、61歳)と恋に落ち、彼の離婚を待ってから交際を始め、翌年に結婚した。そして、康夫さんの転勤に伴って福岡へ。駆け落ちなのか?と思ってしまうほどドラマティックな結婚である。

妖艶で陰のある女性が現れるのを予想していたら、邦子さんは「パンッ」と音が聞こえるような明るい雰囲気の女性だった。結婚してから20キログラムも体重が増えてしまったと笑う。

「独身時代はフリーターとして立ち仕事でけっこうハードに働いていました。今は、午前中に家事を済ませてプールに行き、外回りの仕事をしている夫とランチをし、プール疲れで昼寝をする生活です。夜は夫と2人でお酒を飲んでいます。たばこをやめた分だけ飲食が増えています。太るのは当然ですよね」

わかりやすい幸せ太りである。昔から結婚願望はあり、つねに恋人はいたものの結婚には至らなかったと振り返る邦子さん。会社の役員をしているという康夫さんとの出会いから聞くことにした。

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