1泊15万円!「滞在するレストラン」の勝算

1泊15万円!「滞在するレストラン」の勝算

昨年10月に開業した「THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 熱海」。数寄屋造りの建物が海外メディアに好評だという。2名で1泊2食付き、約18万円の平均利用単価は同社のホテルの中で最も高い(写真:ひらまつ提供)

「今後3年のキャッシュフローを計算しても、ホテルを立てるのに100億円足りない。借入金も膨らんでいるので、さまざまなスキームで資金調達していく」――。

高級フランス料理店「ひらまつ」や高級イタリア料理の「リストランテASO」などを展開する、ひらまつ。

5月中旬に開いた決算説明会で服部亮人副社長は、アナリストや銀行関係者を前に、そうブチ上げた。

■注目の稼働率は平均60%

レストランで著名な同社が今、力を入れているのが、ホテル事業の育成だ。2016年7月に自社ブランドとしては初めて客室数8の「ひらまつホテル&リゾート 賢島」(三重県志摩市)を開業。続いて、10月には同ブランドで熱海(13室)、12月末には箱根仙石原(11室)と、一気に3軒を開業した。

いずれも1泊2食付き(2人利用)で、14〜18万円程度と高めの値段をつけている。開業から1年に満たないが、「すでに賢島には2〜3回訪れたというリピーターや、夏休みには1週間連泊の予約をした顧客がいる。熱海では海外客による全館貸し切りもあった」と、ひらまつの陣内孝也社長は自信を深めている。

会社側はホテル事業の業績については開示しなかったが、現状の平均稼働率は60%程度で、今期はメディア露出や知名度の向上を追い風に、75%を目指すと説明した。

ひらまつは昨年6月に代表権を返上した平松博利会長が、1982年に西麻布に開いた、「ひらまつ亭」が発祥となっている。

1 2 次へ

関連記事(外部サイト)